昭和末期頃まで長年にわたり青年団を中心に、若い男性たちの手によって受け継がれてきました。
掲載している写真は昭和40年代の本宮の様子を写したもので、当時の記録として残る貴重な写真になります。写真からも、青年たちが中心となって祭りを支えていたことがうかがえます。
保存会の設立以降は、小学生も参加できるよう環境づくりが進められ、現在では男女問わず多くの児童が参加できる形となりました。
また、獅子舞では珍しく宮太鼓と締太鼓をそれぞれ三台ずつ使用した重奏が特徴です。三台体制により、子どもたちが太鼓に触れる機会を増やすことができ、より多くの参加を支えています。
現在は、10代から20代の青年男女のメンバーが中心となり、児童への指導と継承活動を行っています。
こうした活動を通じて、地域の子どもたちと若者が世代を越えてつながり、次代を担う人材の育成にもつながっています。
また、仁豊野獅子舞保存会では、文部科学省 文化庁が推進する「伝統文化・生活文化の継承と発展」、そして「子どもたちの豊かな人間性の涵養(かんよう)」を目的とした取り組みにも参画しています。
時代や世代の変化に合わせて、練習や運営にはデジタルコンテンツやICTツールを積極的に取り入れ、より便利で参加しやすい環境づくりを進めています。
また、これまで諸先輩方から口伝や経験で受け継がれてきた貴重な知識や技術を、デジタル技術を活用して記録・保存し、次世代へと継承することで、持続可能な活動を目指しています。