仁豊野は播州姫路北部に位置し、市川沿いにあります。
寛永三年に姫路藩主 本多美濃守が開発を進めた所であり、江戸時代には上仁豊野(神西郡)と下仁豊野村(神東郡)に分かれ、神東神西両郡の伝馬役を勤めました。
生野道は当地で神東道、神西道に分かれていました。市川沿いに船運送による荷物の陸揚げが行われ、渡船用の渡橋籠が二十三個もあったと伝えられています。
寛文五年に本殿を建立し八幡神社を勧請し、境内は山林を含め約千坪余りとなっています。本殿は、四天四方拝殿三間横二間で、大正十年に本殿が改築され現在の姿となりました。
奉献物に享保元年の石灯籠二対、明治二年の手水石、大正八年の石鳥居があります。
境内には、慈眼寺、庚申堂、地蔵堂があり、古くからの神仏習合の姿を現代にとどめています。
御祭神:應神天皇
村の紋・・・二重 丸に二つ引き紋
神社紋・・・左三つ巴
二重 丸に二つ引き紋
左三つ巴